MIKIMOTOの仕事
MIKIMOTOでは素材調達、製造、マーケティング、販売までの全てを社内で行う一貫体制をとっています。全ての工程で責任を持ち、品質の高いジュエリーを追求することで、自信と誇りを持ってお客様におすすめすることができるのです。
真珠養殖
創業以来、真珠の養殖を自社で実施しています。
真珠養殖はまず稚貝を育てるところから始まり、約2年かけて母貝に育てていきます。そして真珠養殖において最も大切な瞬間である、核を挿入する作業が行われます。これには経験が必要になり、技術の差が真珠の品質の差となって大きく影響を及ぼします。
核入れ後は貝の健康管理に気を配り、約1年半後の冬に真珠を採取する「浜揚げ」が行われ、美しい光沢を持つ真珠が誕生します。
近年では福岡の相島で純国産天然アコヤ貝が発見されたことから、九州大学や福岡県と連携し、初めて外洋性漁場にて資源の保護増殖をしながら真珠養殖を行っています。
研究と環境保全
真珠養殖について、真珠そのものや品質について、真珠を育てる貝、貝の生きる海についてなど多岐にわたる研究を実施しているのが「ミキモト真珠研究所」です。創業者 御木本幸吉が養殖真珠に成功して以来、長年にわたる真珠研究の統合的研究施設となっています。
近年では、世界初の生物センサーによる海洋環境観測システム「貝リンガル」を九州大学と東京測器研究所と共同開発。水中の貝の開閉運動を監視するシステムで赤潮や海の環境異変をリアルタイムで把握できるようになっています。また、養殖過程における廃棄物ゼロを目指した「ゼロエミッション型養殖」の研究にも取り組み、化粧品や健康食品の原料や堆肥(コンポスト)として活用。このように真珠を育む海や自然環境の保全に向けても積極的に取り組んでいます。
素材調達
MIKIMOTOのジュエリーに使用される、高品質の素材を調達する大変重要な仕事です。
自社の養殖真珠以外に必要な真珠や海外で養殖される種類の真珠などを、鳥羽と神戸の部署において買い付け・選別を実施。全体の1割にも満たない程の最高品質の真珠だけがミキモトパールとして認められます。独自の評価基準に照らし合わせながら数多くの真珠を選別。色や光沢などを入念に確認し、マッチングを行います。
真珠以外のダイアモンドやルビー、サファイアといった貴石素材の買い付けは東京の調達部署で実施。真珠素材同様に当社オリジナルの基準のもと、世界でも類を見ないほど厳格に選び抜かれた貴石だけを扱っています。また世界有数の研磨工へ独自のこだわりでオーダーを出すなど、至高の輝きを放つ素材を厳選しているのです。
ジュエリーデザイン
MIKIMOTOのジュエリーは自社デザイナーがデザイン画を描きます。
創業当初より受け継がれる西洋のジュエリーデザインや製作技術、そして日本の古来からのモチーフや錺職技術を融合した「ミキモトスタイル」。ジュエリーデザイナーは入社した後、過去のデザインをトレースすることから始め、「ミキモトスタイル」を体で覚えながら継承していきます。それと同時に、新たな価値を生み出すクリエイティビティを発揮することも求められます。
クラフト
平面のデザイン画から立体の完璧なジュエリーを作り上げる。その工程を支えているのが卓越した技術を持つクラフツマンたち(株式会社ミキモト装身具)です。ジュエリーデザイナーと同様に「ミキモトスタイル」を受け継ぎ、そこに日々新たな挑戦を続けていきます。細心の心づかいと熟練の技を駆使しながら、身につけた際に最も美しく輝くようジュエリーに命を吹き込んでいきます。
マーケティング
ブランディングを考えながら、「どのような商品を」「いつ」「どこで」「どのような方法で」販売するかを検討し、マーケティング戦略を立案・実行する業務です。
外部の媒体や自社メディアを活用して広告出稿やPRを行う「広報宣伝」。自社HPを企画・運営する「WEBマーケティング」。グラフィックデザイナーやディスプレイデザイナーとともに顧客向けの販売促進策を実施する「営業企画」。ジュエリーデザイナーとともに新商品の戦略を考える「商品開発」。これらの部署で連携しながらセールスプロモーションを行っています。
営業
MIKIMOTOとお客様をつなぐ大切な役割を担うのが営業部門です。
「ダイアモンドはそれ自体が輝きを放つ一方、真珠は着けた人を輝かせる宝石だ」と言われるように、当社の営業は、お客様の人生をより一層輝かせるジュエリー選びをお手伝いする仕事です。そのため担当営業スタッフは、お客様に合わせてオーダーメイドの接客応対を実践しています。また店頭での仕事に加えて、マーケティング部門と協力しながら展示会の企画や商品ディスプレイを考える業務もあります。