お客様に最高の時間とジュエリーをご提供するために 乾 竜馬  大阪商事課

ジュエリーだけでなく、“私”を買っていただく

入社以来、九州、横浜、大阪の百貨店にある店舗で勤務してきました。現在は百貨店外商員に帯同してお客様のご自宅などに伺い、ジュエリーの提案と販売を行っています。
お客様とは様々なお話をしますが、その内訳の9割は雑談で商談は残りの1割程度です。何気ない会話の中からジュエリー提案に繋がるキーワードやご要望が表れる瞬間を逃さず、お客様の気持ちを汲みとることが非常に重要だと考えています。そのためにも日頃からお客様を第一に考え、ご家族構成や記念日、趣味趣向などにも意識を払い、信頼関係を築くことを目指しています。

ミキモトのジュエリーは目の肥えた百貨店外商員の審美眼からも「超一流だね」と太鼓判を押されますが、お客様が最終的に購入を決めるのは私自身に対する評価や信頼だと思っています。「乾さんがおすすめしてくださるならいただくわ」とおっしゃっていただけた時は何よりも嬉しいですし、ミキモトのジュエリーだけではなく“私”という一人の人間を買っていただくことが大事なのだと痛感します。

失敗を省みて成長につなげることのできる仕事

入社間もない頃の話ですが、お客様からジュエリーについてかなり専門性の高い質問を受けたことがありました。商品知識が不十分だったにも関わらず「答えられないと恥ずかしい」という思いから曖昧で的外れなお答えをしたところ、「なぜ誤魔化そうとするのか」と、お客様のお怒りを買ってしまいました。
当然そのお客様の担当は外れてしまいましたが、自分の体面を気にしてお客様のことが二の次になっていたことを猛省し、少しでも失態を償おうと考えました。新しい担当者との商談に同席させてもらい、展示会などで些細なことでも担当者への伝言や質問をお預かりするなど、信頼を取り戻そうと努めました。
そしてお叱りを受けてから1年後、人事異動で転勤することになった旨お客様にお伝えすると「1年前に叱った時とはまるで顔つきが変わったね」と褒めていただけたのです。この言葉は生涯、忘れることができないでしょう。
どんなに大変なことが多くても、失敗も成功も人とのつながりを通じて喜びや成長に変えていける。ミキモトという舞台でのこの仕事を心の底から楽しく、そして誇らしく思っています。

個性を活かしたおもてなしでミキモトの価値を高める

学生時代はラグビー一筋でした。高校時代に全国大会で優勝し、一つの分野で一番になることの素晴らしさを実感し、就職活動の際も「一番の会社で働きたい」と思っていたところ、真珠の世界で一番といわれているミキモトに出会いました。
ジュエリーの知識は全くありませんでしたが、説明会や面接で会う社員を通じて、チーム一丸となってお客様の喜びや感動のために働ける会社であると知り、入社を決意しました。

お客様にラグジュアリーで上品なひと時を過ごしていただくために、敢えて私は“笑い”を大事にしています。私の取り柄は明るさなので、お客様に笑顔の絶えない時間を過ごしていただくことが自分の提供できるおもてなしだと考えています。

今後の夢は、自分が生まれ育った関西でのミキモトの知名度をもっともっと上げることです。125年の歴史の中でミキモトが培ってきた信頼と、チームで取り組むおもてなしの姿勢を武器に、夢を叶えたいと思います。

Profile

乾 竜馬

2013年入社 経営学部 経営学科卒

大阪商事課