空間デザイナーを志望したきっかけは、大学時代の教授との出会いです。その教授は、インハウスデザイナーとして多くのウィンドウを手掛けられていました。講義では、作品の写真を見るだけでなく、ウィンドウに込めた想いまでを知ることができ、ウィンドウへの興味が強くなっていきました。

そしてミキモトを就職先として選んだ理由は、ブランドへの興味です。学生時代には「とあるブランドの〇〇支店」というように独自にテーマを設定し、ファサードや内装デザインをスケッチしていたのを覚えています。そんな中、ブランドの様々な空間デザインに携わりたいという目標ができました。その想いで就職活動をすると、ミキモトには、ブランドの空間デザイン全般を扱う部署があることを知り、さらに、日本から世界に発信できるブランドである事に魅力を感じずにはいられませんでした。

現在では実際に担当したウィンドウディスプレイや商品のディスプレイツール、パッケージなどが広く世界の拠点で展開されています。ミキモトのディスプレイデザイナーならではの醍醐味を感じています。

私たちが仕事をする上で、制作会社や外部ブレーンの存在は欠かせません。その方々に良い仕事をしていただくためには、信頼関係の構築が重要で、お互いが敬意をもって仕事を共にする形が理想です。一つひとつ丁寧に取引先とお付き合いしています。創業以来ミキモトが大切にしている「おもてなしの心」です。良いチームワークのもと生まれた美しいデザインを見て、少しでも多くの方に、「ミキモトのディスプレイデザイナーと仕事がしたい」そう思ってもらえるようにと日々励んでいます。

今後の目標を考えるにあたり、同じ課の空間デザイナーの先輩たちの存在は、非常に大きいです。的確なアドバイスや自分では気付かなかった視点などをあらゆる場面で教えていただき、自身のデザイン、仕事の質がさらに洗練されていくのを感じます。私自身も、後輩やこれから入社して来られる方に、先輩方と同じようにアドバイスできる存在となり、共にミキモトのディスプレイデザインのさらなる飛躍を目指していきたいと考えています。